訪問看護の制度本をAIに読み込ませて「専門家AI」を作る。NotebookLM活用術

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「この請求、本当に合ってる?」をAIに確認できたら

訪問看護の管理業務をしていると、制度の複雑さに頭を抱える場面が多々あります。指定難病と重度心身障害者医療費助成(重心)が重なったケースではどちらを優先するのか、加算の算定要件は細かい条件がいくつもあって混乱しがち。しかも制度は定期的に改定されるため、毎回マニュアルを読み直す手間もかかります。

そこで活用したいのがNotebookLM(ノートブックLM)です。専門書やマニュアルを読み込ませることで、AIが「あなたの事業所専用の制度アドバイザー」として機能するようになります。

NotebookLMとは?

NotebookLMはGoogleが提供するAIツールで、アップロードした資料(PDF・テキスト等)の内容だけを根拠として回答してくれるのが最大の特徴です。通常のAIチャットはインターネット全体の情報から回答しますが、NotebookLMは「あなたが入れた資料だけ」が情報源になります。そのため、「この本にはこう書いてある」という根拠付きの正確な回答が得られます。

また、回答の末尾に「資料の〇ページを参照」という形で出典が表示されるため、自分で確認したいときにすぐ該当箇所に飛べます。

訪問看護の管理業務におすすめの資料3選

①『介護保険・医療保険 訪問看護業務の手引』(社会保険研究所)

訪問看護業界でバイブルとも呼ばれる一冊です。厚生労働省の告示や通知の原文、算定要件がぎっしり収録されています。人間がパラパラめくって探すのは大変ですが、AIに読み込ませると「この加算の算定要件は何か」「このケースはどう対応するか」という問いに対して条文ベースで答えてくれます。

②『訪問看護お悩み相談室』(中央法規出版)

現場でよくあるQ&Aを集めた実践的な本です。「この加算と別の加算は併算定できるか」「医療保険と介護保険のどちらを使うか」といった複雑な判断の事例が豊富で、NotebookLMとの相性が非常によいです。

③『訪問看護報酬請求マニュアル』(中央法規出版)

レセプト記載の具体例が集まっています。「この加算を取る場合の摘要欄の書き方は?」といった請求事務の最終段階の疑問に答えてくれます。

難病+重心のような複雑なケースも答えられる

たとえば「指定難病の受給者証と重度心身障害者医療費助成を両方持つ利用者の請求優先順位は?」という複雑な質問でも、読み込ませた資料に記載があればNotebookLMは根拠とともに回答してくれます。

さらに、複数の資料を同時に読み込ませることができるので、「制度の本」と「自社の運営マニュアル」を合わせて入れておけば、「制度上はこう、うちのルールではこう」という両面から回答してくれる専用アドバイザーが完成します。

本のデータ化にはスキャン代行業者が便利

NotebookLMに読み込ませるためには、本をPDFに変換する必要があります。自分でスキャンするよりも、スキャン代行業者に依頼する方が精度が高く、手間もかかりません。大手のBOOKSCANやBKS-BROSなどが有名です。

依頼の際に重要なのが「OCR(透明テキスト化)オプション」を必ずつけること。これを指定しないとただの画像データになってしまい、AIが文字を読めません。数百円の追加料金で精度が大きく変わるので必須のオプションです。

まとめ

NotebookLMに制度書を読み込ませることで、「この本に書いてあるか探す」という作業が「AIに質問する」という作業に変わります。特に「難しいけど引くのが面倒な分厚い本」との相性が抜群で、訪問看護の管理業務の強い味方になってくれます。

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